かなり間が空いてしまいましたが、このブログで初めて書いた記事”実例から見る『ウェブ解析士マスター講座』の合格法”の続きの記事を書いていこうと思います。今回は『ウェブ解析士』関連の記事ですが、企業へ提出する提案資料の作り方としても参考になればと思っています。それと文末には『ウェブ解析士マスター講座』の魅力(メリット)も書かせていただきました。ぜひご覧下さい。
前回の記事では『ウェブ解析士マスター講座』に受講する前に行う事前準備についての話をしました。事前準備がきちんとできていれば合格までの道のり半分程度まできているような感じです。そして残りの半分は『ウェブ解析士マスター講座』で提出する必要がある『マクロ分析レポート』と『ミクロ分析レポート』の2つができるかどうかにかかってきます。
<参考>
”実例から見る『ウェブ解析士マスター講座』の合格法”
今回はその中の『マクロ分析レポート』の合格法についてご紹介させていただきます。
目次
マクロ分析レポートの作り方
さてさて、以前書いたブログのおさらいですが、まずは『ウェブ解析士マスター講座』を受講するまでの準備として以下の内容を分析するということを話していきました。
●講座を行う講師について
江尻俊章氏(ウェブ解析士協会代表理事、株式会社 環の社長)はどういった人なのか?●ウェブ解析士マスターの現状
ウェブ解析士マスターの数。資格を持っている人の職種・レベルのチェック●講座の内容について
ウェブ解析士マスター講座ではどういった授業が行われるのか?どういった課題・テストがあるのか?詳しくは以前書いた記事の
”実例から見る『ウェブ解析士マスター講座』の合格法”
をご覧下さい。
これらの分析を完璧に行っていれば、後は課題として出される『マクロ分析レポート』と『ミクロ分析レポート』が書けちゃえば簡単に合格できるような感じです。
『マクロ分析レポート』ってなんなの?
今回対策を紹介する『マクロ分析レポート』ですが、どういった資料を作ればいいのか悩んでいる方が結構いるようですね。
『マクロ分析レポート』とはなんぞや?
と考えているだけで1週間何も進まないという方も多いと聞きます。
あまり難しく考えないほうがいいと思います。
前回紹介した準備をやっていればすぐ答えは出ると思いますが、
『マクロ分析レポート』はレポート対象となる企業・サイトなどを大きな視点から見てどうやって改善していくかを考えていけばよいだけです。
例えば『ウェブ解析士協会』からの依頼で「ウェブ解析士協会のウェブサイトを事業の成果に役立つように改善してもらいたい」という内容であれば、ターゲットである『ウェブ解析士協会』の事業全体を考え、ウェブサイトを活かしながら事業の改善を提案できる資料を作ればよいということです。『レポート』という呼び方になっていますが、作る内容は『事業改善の為の提案書』ですね。
まずこの部分を勘違いしないようにしましょう。
提案書の作り方
ここまで分かってしまえばクライアントに出す為の提案書を作ればよいのですが・・・
とはいえ提案書を作る事に慣れていない人もいっぱいいると思いますので、提案書の作り方のコツをお伝えしたいと思います。
その1:与件の整理
まずクライアントから要件を聞いて最初に行うことは与えられた依頼内容の整理です。
<整理する内容>
1.どういったきっかけで今回の仕事の依頼が届いたのか?2.お客様、もしくは上司から依頼が届いた場合、依頼者はどういった意図をもって仕事を頼んできたのか?
3.お客様、もしくは上司はどういったアウトプットを求めているのか?
4.自分がやるべきことは何なのか?
5.自分ひとりでできることなのか?同僚もしくは協力企業と一緒にやるべきか?
急な仕事の依頼が来た時、納期の期限が短く急ぐ必要がある場合でも、必ず与件の整理を行ってから行動するようにしましょう!与件が整理されていない状態で仕事を進めると、途中で方向性が間違っていることに気づき、最初からやり直しということもよくあります!
その2:シナリオの作成
与件の整理ができたら次にやることは提案書に書くためのシナリオ作りです。提案書にまとめる為のシナリオは、その時その時で違ってきますが『基本的な型(自分の得意な型)』を決めてしまえば、次回同じような提案書を書く場合に時間短縮を行うことができるようになります。『基本的な型』については慣れないうちは一つの『型』をを詰めていくことをオススメします。
下記シナリオ例は僕がよく使うシナリオの型の例です。
<基本的な型例>
大カテゴリー:分析
1.現状(与件・きっかけ)の整理(何のためにやるのか?)
2.現状の分析(アクセスログ以外、3C・4P・5フォースなど)
3.アクセスデータを使った分析(Googleアナリティクス、SEOツール、ネット調査など)大カテゴリー:目標設定
4.KGIの設定(重要目標達成指標)
5.KPIの設定(重要業績評価指標)大カテゴリー:改善施策
6.改善施策の提案
7.効果の予測(仮説を立てる)
8.ウェブサイトの運用方法(体制など)
9.詳細の見積もり
シナリオの型の例は以上です。
もうここまでできちゃえば後はこのシナリオをつなげていくのみです。
その3:作ったシナリオに沿って中身を作っていく
ここについては人それぞれやり方が違うので自由にやっちゃっていいと思います。ただし以下のことだけは守って提案書を作っていく必要があります。
<提案書の中身を作るときに守ること>
1:必ずシナリオの筋を通すこと(綺麗につなげること)2:専門用語は基本的に使わない。もし使う場合は分かりやすく解説すること(誰が見ても分かる資料にすること)
3:なぜ?どうして?という部分を必ず解決させること
4:目標を立てる場合はその目標を達成できる根拠を書くこと
5:改善施策は図などを使って分かりやすく詳細に説明すること
6:事業成果に結びつける提案が必要なので、ウェブだけの提案で終わらないこと
7:改善の為の費用を書く場合は必ず細かく金額の見積もりを書くこと
ここまでのことが守れれば合格することは間違いないでしょう。
色々と書きましたがクライアントに提案書を読んでもらって納得してもらえるような資料ができていれば問題ありません。
以上が『マクロ分析レポート』のつくり方です。
ウェブ解析士マスター講座を受講することにおいてのメリット
最後に私が皆さんにお伝えしたいことを書かせていただきます。
資料作りが苦手、自信が無い。プレゼンが下手と自覚しているかたへ
おそらく、提案書を作ったことが無い方や資料を作るのが苦手な方は『マクロ分析レポート』や『ミクロ分析レポート』でかなり苦労すると思います。
私自身5年ほど前までは10ページ程度の資料を作るのに1週間くらいの時間がかかり、資料のクオリティも散々たるものしか作れませんでした。資料作りに時間がかかっていたので週の半分が徹夜作業になるということもありましたし、資料の質の悪さからクライアントから直接駄目出しをもらって精神的にも身体的にも過酷な状況を何年間も味わってきました。その後、体を壊し現場から一旦離れました。
ただ、現場から離れた結果、一歩引いた目線で物事を見ることができるようになり、自然とこれまでできなかったことができるようになってきました。そして偶然にも初級ウェブ解析士の講座を受けさせて頂くことになり、上級・マスターと資格取得の為に勉強することによって、これまで実務において感覚だけでやっていたことが論理的に把握できるようになりました。また、ウェブ解析士の講座はウェブだけでなく事業の成果に結びつけるための方法を学んでいくので、マーケティングについても学ぶことができました。更に、ウェブ解析士の講師になるためにプレゼンテーションのロールプレイングもあるので、プレゼンテーション能力も以前より上がったと感じます。
そういった経験から現在では50ページ程度の提案書であれば1日で仕上げ、資料のクオリティもそれなりに自信を持て提出できるようになりました。そして講師業も行うようになり、数年前までは考えられない仕事量を、かなりの余裕を持ってこなせるようになりました。
ウェブ解析士マスター講座の魅力
ウェブ解析士マスター講座の良いところは、提出課題である『マクロ分析レポート』と『ミクロ分析レポート』を経験することによって、地獄のような過酷で辛い実務経験をやらなくてもある程度までは提案書が書けるようになることです。
『マクロ分析レポート』と『ミクロ分析レポート』の採点は現役のウェブ解析士マスターが行っています。採点結果は採点したウェブ解析士マスターのコメントと一緒に受講者に送られてきます。そこに書いているコメントは実務で食らうとプライドが傷つけられる内容が書かれている場合もあります。しかしウェブ解析士マスター講座で経験する課題は実務ではありません。なのでここでプライドをズタズタにされても、その意見を受け入れ自分の力にしてしまえば実務で大きな失敗をすることも無くなると思います。そして実務で大きな成功をつかむことができるようになるでしょう。
試験に合格しても不合格であったとしても、このことが分かるか分からないかで大きな差が出てくると思います。
誰しも最初から何でもできるスーパーマンではありません。なので『ウェブ解析士マスター講座』を受講してプライドをズタズタにされることはしょうがないことだと思います。実務で失敗するよりも100倍マシなので・・・
お伝えしたいことは以上です。
もし細かく知りたいことがあれば個別にお伝えすることも可能です。『ミクロ分析レポート』についてもお答えします。どうぞお気軽に連絡ください(^-^)
関連リンク:ウェブ解析士認定講座
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