以前の記事で『淘宝（タオバオ）』を紹介しましたが、実際に日本人が淘宝（タオバオ）で商品の売買を行うためにはいくつかの壁があります。その壁の解決策を数回に分けて紹介します。

日本人が淘宝（タオバオ）で売買をするまでの壁

１．中国の銀行口座が必要
※商品を買うだけならクレジットカードでも買える場合もあります

２．淘宝（タオバオ）と支付宝（アリペイ）のアカウント登録
※支付宝（アリペイ）についての説明はこちら
中国の“淘宝（タオバオ）”は複数のインターネットサービスが複合した世界一巨大なオンラインショッピングサイト

３．支付宝（アリペイ）の実名登録
※実名登録は商品を販売するときに使用します

今回はこの中の『中国で銀行口座の作る手順について』をご紹介します。

中国で銀行口座を作る手順について

中国で銀行口座を作ると言っても色々な不安・疑問が出てくると思います。そういったときによく聞かれることをQAとしてまとめました。

中国で銀行口座を開設するにあたってのQA

Q1：中国の銀行口座の開設は日本でも手続きすることが可能ですか？
A1：いいえ。日本での口座開設手続きはできません。中国の銀行窓口でのみ手続き可能です。

Q2：中国の銀行口座の開設に必要な物は何ですか？
A2：物と必要なのは開設する本人の『パスポート』です。そして情報として必要なことは、自分が宿泊している『ホテルの住所・電話番号』です。
※銀行（支店）によっては知り合いの中国人の名前と電話番号が必要な場合もあります。

Q3：代理人でも手続きができますか？
A3：はい。代理人でも手続きが可能です。ただしその場合は、本人のパスポート（コピー不可）と代理人の身分証明書が必要となります。
※第三者にパスポートを渡して手続きすることは禁止されてなく、商売として代行をやっているところもありますが、紛失や偽造される可能性を考えると、第三者の代理人を使って口座を作ることはオススメしません。

Q4：中国での銀行口座手続きはどれくらいの時間がかかりますか？
A4：各銀行によって手続きの時間は変わりますが、順調に手続きが進めば1時間程度で手続きは完了します。銀行のカードとインターネットバンキングに必要なトークン（USBキー）も即日に入手することが可能です。

Q5：インターネットバンキングは後日日本からでも手続きはできますか？
Q5：各銀行によって異なります。銀行口座開設手続きと同時にインターネットバンキングの開通処理を行う必要がある銀行が多いです。
※インターネットバンキングの処理は銀行窓口でしか行うことができない場合が多いので、日本に帰ると手続きができなくなります。銀行口座を開設する場合は一緒にインターネットバンキングの手続きも行うようにしましょう。

では次に各銀行での手続き方法を紹介していきます。

各銀行での口座開設方法について

中国工商銀行で口座を開設する方法

中国工商銀行は中国で一番大きい商業銀行です。本社は北京にあります。日本にも支店がありますが、日本で作った口座では中国でインターネットサービスには使えないので、中国のサービスを受けるためには中国の支店で口座を作る必要があります。
中国工商銀行のホームページはこちら

中国工商銀行で口座を開設すれば日本から安く送金できる『SBIレミット』などが使えるというメリットがあります。このサービスを使うと日本から送金して中国工商銀行の口座に直接人民元で着金させることが可能なのでとても便利です。
『SBIレミット』についてはこちら
『SBIレミット』の手数料についてはこちら

ここからは口座の開設方法です。

１．中国工商銀行の窓口に行き、銀行口座を開設しに来たことを入口の銀行員または警備員に伝えます。
日本語：新しく銀行口座を作りに来ました。
中国語：我要来中国开銀行戶口 （Wǒ yào lái zhōngguó kāi yínháng hùkǒu ）

２．銀行員の方から口座開設に必要な申込用紙をもらい下図の部分を記入していきます。

３．申込用紙を銀行員の方に渡します。

４．申込用紙に記入した内容に問題なければ口座開設手数料を支払うように言われます。手数料は10元程度です。USBキーの金額も支払います（50元程度）

５．申込用紙に記入した内容に問題なければ数字6桁の暗証番号を聞かれます。 暗証番号を機械に入力します。

６．暗証番号の入力が完了し全ての手続きが完了すると「銀行カード」「USBキー」がもらえます。

これで中国工商銀行の口座開設は完了です。

中国農業銀行で口座を開設する方法

中国農業銀行は中国の四大商業銀行の一つです。本社は北京にあります。日本にも支店がありますが、日本で作った口座では中国でインターネットサービスには使えないので、中国のサービスを受けるためには中国の支店で口座を作る必要があります。
中国農業銀行のホームページはこちら

中国農業銀行で口座を開設すれば日本から安く送金できる『セブン銀行の海外送金サービス』などが使えるというメリットがあります。このサービスを使うと日本から送金して銀行の口座に直接人民元で着金させることが可能なのでとても便利です。※中国農業銀行では一部の支店のみで使用可能です。
『セブン銀行の海外送金サービス』についてはこちら
『セブン銀行の海外送金サービス』の手数料についてはこちら

ここからは口座の開設方法です。

１．中国農業銀行の窓口に行き、銀行口座を開設しに来たことを入口の銀行員または警備員に伝えます。
日本語：新しく銀行口座を作りに来ました。
中国語：我要来中国开銀行戶口 （Wǒ yào lái zhōngguó kāi yínháng hùkǒu ）

２．銀行員の方から口座開設に必要な申込用紙をもらい下図の部分を記入していきます。

３．申込用紙を銀行員の方に渡します。

４．申込用紙に記入した内容に問題なければ口座開設手数料を支払うように言われます。手数料は10元程度です。USBキーの金額も支払います（50元程度）

５．申込用紙に記入した内容に問題なければ数字6桁の暗証番号を聞かれます。 暗証番号を機械に入力します。

６．暗証番号の入力が完了し全ての手続きが完了すると「銀行カード」「USBキー」がもらえます。

これで中国農業銀行の口座開設は完了です。

中国銀行で口座を開設する方法

中国銀行は中国で二番目に大きな銀行です。本社は北京にあります。日本にも支店がありますが、日本で作った口座では中国でインターネットサービスには使えないので、中国のサービスを受けるためには中国の支店で口座を作る必要があります。
中国銀行のホームページはこちら

ここからは口座の開設方法です。

１．中国銀行の窓口に行き、銀行口座を開設しに来たことを入口の銀行員または警備員に伝えます。
日本語：新しく銀行口座を作りに来ました。
中国語：我要来中国开銀行戶口 （Wǒ yào lái zhōngguó kāi yínháng hùkǒu ）

２．銀行員の方から口座開設に必要な申込用紙をもらい下図の部分を記入していきます。

３．申込用紙を銀行員の方に渡します。

４．申込用紙に記入した内容に問題なければ口座開設手数料を支払うように言われます。手数料は10元程度です。USBキーの金額も支払います（50元程度）

５．申込用紙に記入した内容に問題なければ数字6桁の暗証番号を聞かれます。 暗証番号を機械に入力します。

６．暗証番号の入力が完了し全ての手続きが完了すると「銀行カード」「USBキー」がもらえます。

これで中国銀行の口座開設は完了です。

次は『淘宝（タオバオ）と支付宝（アリペイ）のアカウント登録』と『支付宝（アリペイ）の実名登録について』紹介する予定です。